オークションサイトを比較する
昔はヤフオクくらいしかなかったオークションサイトも色々選択肢が出てきました。
そこで代表的なサイトをピックアップして、メリット、デメリットを比較したいと思います。
※2018年8月更新 ラクマを更新しました
ヤフーオークション
オークションサイトの老舗で昔から運営しているだけにユーザーも多いですが、2016年になってメルカリに抜かれたという事で話題になりました。
残念ながら今では完全にメルカリの後を追う形となっております。
メリット
老舗サイトだけあって昔からのユーザが多いので安定した取引ができます。もちろん新規ユーザに入札されることもありますが、ヤフオクで新規の方と取引したくない場合は出品時のコメントに「評価0は入札をお断り」と書いておけば大丈夫。
という文化が根付いています。
デメリット
手数料がどんどん上がっていることです。昔は5.4%だったのが2016年2月から8.64%に上がりました。 更にヤフオクはプレミアム会員に入会しないと出品ができませんが、その月額会員費用が498円必要になります。
ただし、2017年になってYahooショッピングでポイントが5倍になるという特典がついたり、SoftbankやYモバイル契約者は無料でプレミアム会員になれたりと、それほどデメリットではなくなってきました。
2018年3月からの変更点
完全にメルカリの後を追う形となったヤフオクですが、2018年になって色々テコ入れしてきました。 変更点はざっと以下の通りです。プレミアム会員以外も出品可能
今までは出品するには月額498円払ってプレミアム会員となる必要がありましたが、3月から不要となりました。他社で月額費用を取っているサービスはないので、ヤフオク的にも泣く泣く変更という感じですね。
「手数料実質0円キャンペーン」の変更および「Yahoo!マネーでお買い物応援キャンペーン」の終了
これ、個人的には一番痛い変更です。今まではヤフーマネーで受け取ることで手数料が全額Tポイントで戻ってきたので、大変お得に利用できておりました。
しかしそれが4月からは、Yahoo!マネー受取でポイント8%付与(Yahoo!プレミアム会員のみ)、期間固定Tポイントの上限を2,500ポイントに変更と大幅に改悪されます。
この仕様変更でかなりの数の大口出品者が減るのではないかと思っています。
安心安全なヤフオク対応?
今まで落札した後の支払い方法は、銀行振込、カード決済、かんたん決済と色々選択できましたが、3月からはかんたん決済しか選択できなくなりました。かんたん決済自体はクレジットカードより手数料も低いので、それほど悪い変更ではないですが、銀行振込を手数料無料でできる人にとっては、大きな仕様変更かもしれません。
合わせて、落札者が商品受け取り後に取引ナビで「商品受け取り連絡」をすることで出品者に振り込まれるよう、仕様が変更されました。
ただし、支払い手続きが終わって14日経過すると、自動的に出品者に振り込まれます。 落札者が安心して取引できるための仕様変更とのことですが、果たしてどれくらい意味があるのかわかりません。
ヤフオクはよく出品者有利と言われてますが、その所以は運営が取引に一切関与しないためです。その為、落札した商品に納得できない不具合があっても、出品者ともめている間に14日経過してしまうと自動的に振り込まれてしまい、出品者が悪質だった場合、そこで泣き寝入りせざるを得なくなります。
日本の法律では詐欺にあった場合は、裁判を起こそうにも相手が騙す意図があったことを訴訟する側が立証する必要があり、その時点でほとんど人は諦めてしまいます。 警察に相談してもよほどの被害額でない限り、まず動いてくれません。
私自身過去にトラブルにあった際に、サポート窓口へ連絡しても、「運営は取引に関与できません」というテンプレート的な回答しか返ってきた試しがないので、その辺りは経験済みです。
メルカリ
ここ最近爆発的にユーザーを増やしているフリマサイトです。
今では日本最大のフリマサイトへと成長しました。
メルカリはフリマなので定額出品が基本です。ヤフオクのようにどんどん値段があがってく訳ではありません。 むしろ逆に値引きのリクエストが頻繁に来るので、値段を下げるケースの方が多いです。
あとは安心して購入できる仕組みが沢山あり、どちらかと言うと運営が購入者を保護する意識が大きいのも特徴です。
メリット
とにかく利用者が多い、特に若い人が多いです。最近では老若男女が幅広く利用しており、とりあえず人が多いところで出品したいのであれば、メルカリ一択となります。
あとは出品したらすぐに売れる可能性が高いので、取引に時間がかからないのもポイントです。
デメリット
メリットでも上げたように、ユーザ層が若いのでトラブルも多いです。googleで"ヤフオク トラブル"で検索すると約45万件、"メルカリ トラブル"だと52万件ヒットします。
これですべては判断できませんが、サービスが始まって間もないメルカリの方が件数が多いことは興味深いです。
また、メルカリはいったんサービスを運営している事務局を通して入金されますが、入金される前に強制退会させられると売り上げはすべて没収されます。
ただし、強制退会させられるのは不正行為を行った場合だけなので普通に利用する分には問題はありません。更にユーザ層が若いという事は、高額な商品は売れにくいというデメリットもあります。また手数料も10%と高額です。
あとは値下げ交渉にいちいち対応しないといけないので、時間のない人にとってはちょっと億劫かもしれません。
ラクマ
2016年に楽天が買収したことで話題となった旧フリルです。
2018年にラクマと合体して正式にサービス名がラクマになりました。
こちらもオークションではなくフリマサイトです。
メリット
手数料が3.5%と低めなので、他に紹介しているサイトより高い収益を見込めます。あとはメルカリと同じように取引に運営が間に入ってくるので、購入者及び出品者共に安心な取引ができます。
なおユーザ層は圧倒的に主婦層が多いと思います。
デメリット
残念ながら現時点で全てが中途半端な印象です。メルカリのように圧倒的な数の利用者がいるわけでもなく、ヤフオクのように高額な商品が売れるわけでもありません。
その割に値下げ交渉などやらないといけないので、少し面倒です。 そのため出品する際は他のサービスと併用することをオススメします。
個人的にはなんとなく有料に移行するタイミングを完全に見誤った印象を受けました。
ただし利用者に子持ちの主婦も多いため、ゲーム関係のように売れる商品はすぐに買い手がついたります。
アマゾンマーケットプレイス
先に紹介した2つとは若干毛色が違うサービスです。 マーケットプレイスとはアマゾンの売り場を借りて商品を出品する方法です。
下のイメージの赤枠で囲ったamazon以外の販売者は全てマーケットプレイスです。
メリット
一番のメリットは購入者のモラルが高いことです。 私は今までに200を超える取引を行っていますが、悪質な購入者に出会ったことは数える程しかありません。実際に利用するとヤフオクやメルカリとはユーザ層が違うのを実感できると思います。 二つ目は簡単に出品できることです。
ヤフオクやメルカリであれば、写真を撮って商品の説明文を書いて出品というパターンですが、マーケットプレイスは商品のコンディションを選択して簡単な説明を入力しておしまいです。また出品後の煩わしい質疑応答もありません。
あと、出品価格が多少高くても売れる傾向にあります。
これはデメリットで解説する、アマゾンのマーケットプレイス保証がしっかりしているという安心感が根底にあると考えられます。
デメリット
最大のデメリットはマーケットプレイスの購入者はお客様だという事です。ヤフオクやメルカリであればお互いに対等な立場で取引ができますが、マーケットプレイスはお客様なので出品者は圧倒的に不利です。
例えば、商品の保証についてもマーケットプレイス保証という制度が存在し、購入者は30日以内になんらかの不具合があれば全額返金を要求する事ができます。 商品が故障して返品を要求されるのは出品者にも責任があるので仕方のない事ですが、壊れていなくても30日以内であれば強制的に返品できる制度もあります。
この場合はさすがに返品送料は購入者が負担することになりますが、販売者にとっては新品で販売した商品が中古になって戻ってくるというマイナスしか残らない結果となります。
更に購入者から商品に不具合があるとクレームがあった際に、話の折り合いが付かずアマゾンに返金申請をされた場合、強制的に返金された上で「顧客満足度指数」、いわゆる星の数が下がってしまいます。
購入者はこの「顧客満足度指数」を見て安心な販売者か判断する大変重要な数値ですが、一度さがった「顧客満足度指数」を回復するには容易なことではありません。
そのため、慣れている人はトラブルに巻き込まれた時は自分に非がなくても、すぐに返金に応じる事も多いです。
以上のように、マーケットプレイスは購入者はお客様であるという認識がないとトラブルにつながるケースが多いです。
ジモティー
2017年になって利用者が増えてきたようなので紹介しておきます。
ジモティーはオークションではなくフリマサイトです。 メルカリに近いです。
メリット
まず驚きなのが手数料がかからないことです。 他のサービスは最低でも8%以上の手数料がかかりますが、一切必要ありません。ただしフリマ形式なので、金額は最初に決めた値段が全てでそれ以上上がる事はなく、逆に値引きのリクエストの交渉が来る事もあります。
デメリット
最大のデメリットが、商品のやりとりは発送ではなく直接手会って渡しを運営が推奨しているところです。そのため不要になった物を格安で誰かにあげると言うスタンスで利用する人が多いです。利用者の主な年齢層は30代から40代との事ですが、利用している人はヤフオクやメルカリのユーザとはかなり違うようです。
注意しないといけないのが、手数料がかからないと言う事は運営のサポートが期待できないと言う事であり、トラブルがあった際には全て自己責任です。
また購入者も直接取引を望むケースが多いため、余計な対人トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
しっかりとリスクを考えて利用する事をお勧めします。
まとめ
紹介した5つのサービスの特性を比較したいと思います。気になるのがマーケットプレイスの8%から15%という幅の広さ。
しかしメリットでも触れたように、マーケットプレイスは多少高くても売れるので、ヤフオクやメルカリより極端に損をすることはありません。
ジモティーは不要品を処分するにはいいかもしれませんが、お金を稼ぐためにはデメリットが多いので割に合わないかもしれません。
このようにサイト毎に色々な特性があるので、出品する商品によって使い分けるのが賢い利用方法となります。
広告
コメント
コメントを投稿